だれもいなくなっても

「ともえ基金」は、私が生後6か月からかかわりをもち、2001年から行っている瀬戸内海のハンセン病療養所、大島青松園でのコンサート経費を支えるサポート基金です。みなさまから寄せられたお志は、船舶費、音響費、照明費、楽器関連費、広報費、交通費、宿泊費、食費、配信制作費、事務経費などにあてられます。

大島青松園コンサートの経費が満たされたうえで、それ以外のハンセン病療養所、災害被災地、少年院、児童養護施設のボランティア・コンサートも支えていただいています。基金の中から私が出演料をいただくことは、いっさいありません。

ハンセン病療養所はどんどん人がいなくなっていきます。だれもいなくなっても通いたい。コンサートをつづけたい。療養所から発信したい。入所者のみなさんとともにすごせるしあわせをかみしめています。

今期はコロナで長らく行けなかった少年院でのコンサートが決まっています。能登半島地震の被災地にも、うたを届けたいです。 応援どうぞよろしくお願いします。

2024年5月 沢知恵


【動画無料配信】沢知恵 大島青松園2023



【無料動画配信】沢知恵×山川冬樹「こえ聴こゆ、ことばの果てに。」
長島愛生   園コンサート



8月24日(土)国立療養所大島青松園 大島会館「沢知恵 大島青松園コンサート2024」
13:30開演
行きは10:30昼食持参で高松港集合、検温してチャーター船に乗船
帰りは17:00高松港到着
入場無料 要入場整理券

お申し込み方法
ハガキでお申し込みください。1枚で2人までお申し込みになれます。住所(郵便番号から)、電話番号、 名前(参加希望者が2人の場合は2人のお名前)をお書きください。
〒700-8691 岡山中央郵便局私書箱104号
コモエスタ 大島青松園コンサート係
〆切は7月25日の消印有効です。抽選の結果は、当落にかかわらず郵送でお知らせします。

主催・お問い合わせ:コモエスタ メール info@comoesta.co.jp
協力:国立療養所大島青松園 大島青松園入所者自治会

6月7日に岡山少年院で「ともえ基金」コンサートをすることができました。 音響、照明、ピアノ調律、ピアノの上げ下げ、スタッフ交通・宿泊・食事などの経費を支えていただきました。 ありがとうございます。


ご賛同・ご寄附のお願い

「ともえ基金」の趣旨に賛同していただけましたら、ご寄附というかたちでご支援いただきますようお願い申し上げます。金額は問いません。 あなたのお志をいただければさいわいです。賛同者のみなさまには、ロゴ入りの缶バッチをお送りします。今期はストライプの予定です。

ゆうちょ銀行
00140-3-496892
ともえ基金

他の金融機関からお振り込みの場合は、
ゆうちょ銀行 019(ゼロイチキュウ)支店
当座 496892 ともえ基金

※振替用紙をご希望の方は、郵送にてお送りします。メールかファックスにて、住所と名前をお知らせください。

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ハンセン病Q&A | 正しい理解をめざして

ハンセン病とは?
昔からある皮膚の感染症で、日本ではかつて「らい病」と呼ばれました。1873年にノルウェーのハンセン医師が「らい菌」を発見したことから、「ハンセン病」というようになりました。末梢神経がまひして皮膚の感覚がなくなり、治療しないまま症状が進むと、容姿が変形したり、視力を失ったりすることがあります。

ハンセン病は治るのですか?
1940年代にプロミンという薬が発見されてから、ハンセン病は治るようになりました。日本では1960年までに隔離の必要はなくなっていたといわれています。ハンセン病患者ではなく、元患者あるいは回復者と呼ぶのはそのためです。

ハンセン病はうつるのですか?
感染力はきわめて弱く、ほとんどうつりません。この110年以上の間、日本の療養所に勤務する人が発病したことはありません。遺伝もしません。日本の衛生環境、栄養事情であらたに発病する可能性はゼロに近いです。

どうして隔離政策がとられたのですか?
日本が近代化する流れの中で、西洋の国に追いつこうと、漂浪するハンセン病患者を隔離収容する最初の法律が1907年にできました。1930年代には法改正により全患者が対象になり、官民あげての「無らい県運動」が展開されました。1996年に「らい予防法」が廃止されるまで、世界でも類を見ない長きにわたる約90年間におよぶ隔離政策がつづき、多くの人の人権を根こそぎ奪いました。療養所とは名ばかりで、強制労働があり、断種、堕胎の手術も行われました。2001年に、全国の回復者がおこした「国賠訴訟」に勝訴し、国が過ちを認め、和解が成立しました。2019年には、「家族訴訟」でも国が過ちを認め、謝罪しました。

ハンセン病療養所の現在の状況を教えてください。
全国に13か所の国立療養所と1か所の私立療養所があります。2024年4月現在、およそ750人の方が入所しています。平均年齢は88歳を超えました。唯一陸続きでない大島青松園には、30人あまりの方が生活をしています。

ハンセン病の現在の課題は何ですか?
「らい予防法」は廃止され、国との和解も成立しましたが、社会の差別・偏見はなくなっていません。回復者の高齢化が進み、療養所はその役割を終えようとしています。有形無形を問わず、何をどのようにのこし、伝えるかが課題です。

ハンセン病回復者の社会復帰は進んでいますか?
ほとんどの方は高齢のため、また身体障害や病気のため、入所したままです。大半の方は、差別をおそれて家族との縁をたち、入所時に改名しています。すべての療養所に、故郷に帰れなかったおおぜいの人の魂が眠る納骨堂があります。社会復帰とは、地域が療養所をまるごと受け容れていくことでもあります。

私たちにできることは何ですか?
ハンセン病を正しく理解し、まわりに伝えること。療養所を訪れる機会を持つこと。退所者と交流を持つことなどです。

ハンセン病療養所に関連のあるサイト

沢知恵の最新刊『うたに刻まれたハンセン病隔離の歴史―園歌はうたう―』(岩波ブックレット)

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【動画】沢知恵 大島青松園コンサート2022

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【動画】RSKTV地域スペシャル メッセージ「沢知恵 私は闘いたい~「隔離と歌」の旅~」

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【ラジオ】NHK視覚障害ナビ・ラジオ「歌から問うハンセン病隔離の歴史」(2025年3月31日まで)

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